2年以上前から,NCsoftの次期主力タイトルとして期待が集まっていたMMORPG「Aion: The Tower of Eternity」(以下,Aion)が,Games Convention 2008のNCsoftブースでプレイアブル展示されていた。
E3にNCsoftが参加しなくなったため,プレイアブルバージョンを4Gamerが取材するのは2007年のG★以来となり,約9か月振りだ。さすがに9か月もあれば,以前よりだいぶ完成に近づき,サービススケジュールも見えてきた。今回の取材で新たに分かったことなども含めて紹介しよう。
Aionは,天界と魔界の間にあった塔「アイオン」が破壊されたときに生まれた亀裂「アビス」で,3種族が入り乱れて戦うMMORPGだ。プレイヤーが選択できる種族の天族?魔族と,NPC専用種族となる龍族が戦う,PvPvEと呼ばれるシステムが特徴の一つになっている。
PvPvEでは,各勢力が互いにエリアを奪い合っていく。より多くのエリアを支配した種族は,強力なアイテムを生産できるなど,有利になる仕組みだ。
本作でプレイヤーが選べる職業は4種類で,レベルアップしたのちに各2種類用意されている上級職へと転職できる。ちなみに,以前は,韓国語バージョンをもとに紹介したので,職業の呼び方が日本人には馴染みの薄いものだった。だが,今回は英語版が出展されており,RPGを遊び慣れている人にとっては名前を聞いただけで特徴がつかみやすいと思うので,改めて職業の名称をお伝えしておく。最初に選べる職業はファイター,スカウト,プリースト,メイジの四つ。そして上級職は,以下のようになっている
?ファイター
グラディエイター
テンプルナイト
?スカウト
レンジャー
アサシン
?プリースト
クレリック
キャンター
?メイジ
ソーサラー
スピリットマスター
日本でサービスが行われるときは,また別の呼称になっている可能性が高いが,韓国語版のものよりは,今回紹介したもののほうが,役割がイメージしやすいだろう。
ファイターが肉弾戦に特化しており,プリーストが回復魔法などを使いこなすといったRPGの基本は,本作でもそのまま継承されている。だが本作には,スティグマストーンと呼ばれるアイテムが用意されており,ほかの職業の特徴を取り入れることが可能だ。
スティグマストーンは,モンスターのドロップアイテムで,プレイヤーキャラクターが装備すると,スティグマストーンに秘められたスキルを使えるようになるというもの。つまり,ファイターのキャラクターを使っていても,メイジの力を秘めたスティグマストーンを装備すれば,攻撃魔法が使えるというわけだ。ブースで説明してくれたNCsoft EuropeのVolker Boenigk氏は,スティグマストーンの存在により,PvPがよりスリリングになると語っていた。例えば,一人で行動しているメイジでも,場合によっては強力な肉弾攻撃を使える可能性があるので,うかつには近づけないのだ。
プレイヤーキャラクター同士が戦うだけに,どのようにスティグマストーンが機能するのかは分からない。だが,パーティを構成しているメンバーを見ただけでは,戦い方を決められないというのは面白い。マンネリ化対策には一役買いそうだ。
Aionは2008年内に韓国でサービスインし,2009年初頭に北米とヨーロッパでサービスが続く。ドイツで行われているゲームショウなので,日本での展開については聞けなかったが,欧米でのサービスとさほど変わらないのではないだろうか。ようやく思う存分に遊べるときがきそうだ。
2006年に発表された当時は,キャラクターが空を飛べるようになったり,かなり細かい部分までキャラクターをカスタマイズできたり,リネージュIIを上回るビジュアルで次世代感が漂っていたのだが,開発が遅れたことにより,“今風”のMMORPGになったという感じだ。もっとも,エンジンがCryENGINE(2ではなく)と一世代前のものなので,最近のPCならほとんど問題なく動くだろう。このあたりは怪我の功名かもしれない。
なんにせよ,楽しみなMMORPGだということは間違いない。来年のGames Conventionではアップデート情報などが聞けるようになっていてほしいものだ。
引用元:Final Fantasy XIV|14 総合情報サイト
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